ALBUM 25. わたしの子供になりなさい 1998.3.18

ALBUM 25. わたしの子供になりなさい

01. わたしの子供になりなさい 
02. 下町の上、山の手の下 
03. 命の別名 
04. 清流 
05. 私たちは春の中で 
06. 愛情物語 
07. You don’t know 
08. 木曜の夜 
09. 紅灯の海
10. 4.2.3.

*滑鼠點擊日文歌詞中的變色字串,可參看相關註解。
*如欲轉載中譯歌詞,請註明出自織歌蟲網站,謝謝。

 

わたしの子供になりなさい

做我的孩子吧

01. わたしの子供になりなさい
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

涙を見せてはいけないと教えられたのね
そんなことない そんなことない そばに誰がいるのか次第
男には女より泣きたいことが多いから
あなたが泣くときは わたしは空を見よう
あなたが泣きやめば ふたりで空を見よう
★ もう愛だとか恋だとかむずかしく言わないで
  わたしの子供になりなさい
  もう愛だとか恋だとかむずかしく言わないで
  わたしの子供になりなさい ★

誰にも誉めてはもらわない石の下の石
そんな日もあるそんな日もある 明日は明日のために来る
男は女には言わないことが多いから
疲れているのなら だまって抱いていよう
おそれているのなら いつまでも抱いていよう
★ Repeat

★ Repeat

01. 做我的孩子吧
中譯:Orika

從小就被人教導 男兒有淚不輕彈
沒那回事 沒那回事 是因為身邊有誰在的關係吧
男人比起女人 有更多思之欲泣的辛酸
當你哭泣的時候 我就獨自仰望天空吧
當你哭完的時候 兩人一起仰望天空吧
★ 別再說什麼情啊愛的複雜難懂了
  做我的孩子就好
  別再說什麼情啊愛的複雜難懂了
  做我的孩子就好 ★

得不到任何人的讚許 只是任人踐踏的石頭底下的石頭
也有這種時候 也有這種時候 明天只為了明天而到來
男人面對女人 有太多難以啟齒的苦衷
如果你覺得累了 就讓我靜靜抱著你吧
如果你感到害怕 就讓我一直抱著你吧
★ Repeat

★ Repeat

02. 下町の上、山の手の下
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

下町では彼女はとびっきりの上玉
しみったれた奴らなんかまっぴらの上玉
山の手ではあいつは見くだされた皮肉屋
気取り屋たちのゲームからこぼれた皮肉屋
似合いと意外は紙一重のめぐり会い
いちいち気に障るしたたかな組み合わせ
◆ 下町の上、山の手の下
  下町の上、山の手の下 ◆
  少しだけ油断をさせてくれ

思い出はすれ違う話せば話すほど
ケンカにもならないイライラの繰り返し
そして彼女は下町へあいつは山の手へ
帰り着いて初めて荒野だと気がつく
★ 下町の上、山の手の下
  下町の上、山の手の下
  もう一度油断をさせてくれ ★

下町から山の手へ電車は通わない
山の手から下町へ電車は通わない
けれど彼女は山の手へあいつは下町へ
気に障る相手のもとへと歩いてゆく

★ Repeat

◆ Repeat

02. 下城之上 上城之下
中譯:Orika

在下城鬧區 她可是首屈一指的大美女
對小氣巴拉的窮酸鬼完全不屑一顧的大美女
在上城社區 他則是人人鄙夷的諷刺家
從上流人士裝腔作勢的遊戲中被判出局的諷刺家
意愛和意外僅有一線之隔 兩人命中註定要相遇
每件事都互看不順眼 還真是一對難搞的組合
◆ 一個是下城的高貴皇后 
  一個是上城的卑下殿後 ◆
  唉唷 計較那麼多幹嘛

回憶啊是越說就越偏離事實
最後連架也不吵了 只是一再地煩上加煩
於是她跑回了下城 他則回到了上城
待各自回到自己的地盤 卻頭一遭覺得怎麼宛如置身無人荒野
★ 一個是下城的高貴皇后 
  一個是上城的卑下殿後
  唉唷 就再通融一次又何妨 ★

下城沒有直通上城的電車
上城也沒直通下城的電車
不過她還是往上城方向去 而他也往下城去
奔到互不對盤的對方身旁

★ Repeat

◆ Repeat

03. 命の別名
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲: 瀬尾一三

知らない言葉を覚えるたびに
僕らは大人に近くなる
けれど最後まで覚えられない
言葉もきっとある

何かの足しにもなれずに生きて
何にもなれずに消えてゆく
僕がいることを喜ぶ人が
どこかにいてほしい

  石よ樹よ水よ ささやかな者たちよ
  僕と生きてくれ

★ くり返す哀しみを照らす 灯をかざせ
  君にも僕にも すべての人にも
  命に付く名前を「心」と呼ぶ
  名もなき君にも 名もなき僕にも ★

たやすく涙を流せるならば
たやすく痛みもわかるだろう
けれども人には
笑顔のままで泣いてる時もある

◆ 石よ樹よ水よ 僕よりも
  誰も傷つけぬ者たちよ ◆

★ Repeat

◆ Repeat

★ Repeat × 2

03. 生命的別名
中譯:Orika

每當學會一個陌生的新詞
我們就朝大人世界更近一步
然而終其一生都無法學會的
詞彙 肯定也是有的

什麼忙都幫不上 一無是處地苟活
什麼事都辦不了 一事無成地殞殁
多麼希望 這世上某個地方
有個因為我的存在而感到喜悅的人

  石頭呀 樹木呀 流水呀 微不足道的小人物呀
  和我一同活下去吧

★ 照亮反覆翻攪的悲傷 高舉燈火吧
  照亮你照亮我 照亮所有的人們
  為生命冠上別名 將之稱為「心」
  賦予無名小卒的你 也賦予無名小卒的我 ★

假使人們能輕易落淚
想必也擅於理解傷痛吧
然而人們有時卻
笑容滿面地 內心嚎啕

◆ 石頭呀 樹木呀 流水呀 比起我來
  更不會傷人的小東西呀 ◆

★ Repeat

◆ Repeat

★ Repeat × 2

04. 清流
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲: 瀬尾一三

なぜ競わなければいられないのでしょう
男と女は敵じゃないわ
なぜ夢中になることは弱みになるのでしょう
私あなたの敵じゃないわ
従えてもひれ伏させても 掌に心は入らない
私が味方だとわからない
  流れよ清き流れよ はじめの気持ちを忘れても
  流れよどちらからともなくまじわり合って流れてゆけ

世の中に争いは数限りなくある
勝ちと負けとで成り立ってる
だからといってあなたまで何に身構えるの
私があなたに何をするの
うやまわせておそれさせておかなけりゃ逃げると思ってる
私が味方だとわからない
★ 流れよ清き流れよ はじめの滴を忘れても
  流れよどちらからともなくまじわり合って流れてゆけ ★

★ Repeat

04. 清流
中譯:Orika

為何非得爭個高下不可呢
男人和女人並非敵人呀
為何為愛執著反而成了我的弱點呢
我 並不是你的敵人呀
言聽計從也好俯首稱臣也好 都不是真正的心悅誠服
你難道不明白 我是站在你這邊的
  流水呀 清清江流呀 即使早已遺忘純摯初衷
  流水呀 不論源自何方終將一同交會 匯流而去吧

人世間的明爭暗鬥不知凡幾
這社會也因有勝有敗而成立
所以說連你也要在我面前虛張聲勢嗎
難不成我會對你不利嗎
心想著 要是不能讓人誠惶誠恐畢恭畢敬 那還不如遁隱算了
你難道不明白 我是站在你這邊的
★ 流水呀 清清江流呀 即使早已忘失源頭點滴
  流水呀 不論源自何方終將一同交會 匯流而去吧 ★

★ Repeat

05. 私たちは春の中で
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

私たちは春の中で 淋しさに苛立っていた
通りすぎる春の中で 遅れることに怯えていた
★ もしも1人だったならば もしも孤独だったならば
  もしも虚ろだったならば もしも自由だったならば
  春はあやまちの源 ★
  私たちは春の中で 遅れることに怯えていた

私たちは春の中で わからないものに苛立っている
通り過ぎた春のために 失ったものを怯えている
★ Repeat
私たちは春のために 失ったものを怯えている

★ Repeat
私たちは春の中で 失くさないものまで失くしかけている

05. 我倆身在春天裡
中譯:Orika

我倆身在春天裡 受盡孤寂百般折騰
在即將逝去的春色之中 擔心著恐怕為時已晚
★ 要是落得孑然一身呢 要是落得孤家寡人呢
  要是落得茫然若失呢 要是落得無拘無束呢
  春天是所有錯誤的根源 ★
  我倆身在春天裡 擔心著恐怕為時已晚 

我倆身在春天裡 受盡未知百般煎熬
為這已然逝去的春天 恐懼著已經失去
★ Repeat
我倆因為春天 恐懼著已經失去

★ Repeat
我倆身在春天裡 連尚未失去之物也即將失去

06. 愛情物語
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

よりそいあって暮らすことが あなたのためにはならないこともある
しでかして来た過ぎた日々が 私を許しはしないらしい
今日までの愛情に報いて出来ることはただひとつ
突然の裏切りと見えるしかなくても
もう逢わない もう呼ばない あなたと他人になるわ
★ たとえ離れても心は変わらない
  せつなさに疲れて息がとまっても ★

誰でもいい側にいてと 迷いにまかせたひと頃があった
忘れ捨ててほしいならと 忍び寄って来るあの頃の気配
◆ 狙うのは私だけでいい おびき寄せて遠ざかるわ
  あなたには何者も触れさせはしないから
  あなたには裏切りと憎まれてもいいから
★ Repeat ◆

◆ Repeat

06. 愛情物語
中譯:Orika

成天膩在一塊兒的生活 對你來說有些綁手綁腳
胡搞瞎搞虛擲掉的光陰 似乎無法寬恕我的愚昧
感謝你至今對我的厚愛 我唯一能報答的就只有離開你一途
即便你一定會誤會我 以為是我突如其來的背叛
我不會再見你 不再呼喚你 從此和你形同陌路
★ 縱使和你各自分飛 我心也至死不渝
  哪怕已疲於心痛 哪怕已幾近窒息 ★

隨便找個人陪都好 也曾一度聽任自己放浪形骸
可是越是企圖淡忘 點滴往事越是悄然進逼
◆ 哀傷衝著我來就好 我會將痛苦誘引過來而遠離你的
  我絕不准許任何人動你一根寒毛
  就算你視我為叛徒而懷恨我
★ Repeat ◆

◆ Repeat

07. You don’t know
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲: 瀬尾一三&David Campbell

意味もない挨拶がわりのkiss
あなたには記憶にも残らない
私には眠れないひと晩
思い出は宝物になったの
期待なんかしないことと固く誓ったのに心乱れて
   ★ You don't know はるかに
    You don't know どんなに ★
  見つめてみてもあなたは気づきもしない
  窓辺の花より値打ちがない
◆ ★ Repeat
  見つめてみてもあなたは気づきもしない
  何も何も You don't know ◆

この思い気づかれてはいけない
友達でいることさえなくなる
特別な素振りをしないために
特別に心は痛んでいる
誰でもない冗談さえ私のことかと怯えてしまう
  ★ Repeat
  見つめてみてもあなたは気づきもしない
  窓辺の鳥より値打ちがない
◆ Repeat

07. You don’t know
中譯:Orika

一個毫無意義僅出於禮貌的吻
甚至不會殘留在你記憶的吻
對我而言 卻是伴我渡過難以成眠的這一夜
甜蜜的珍貴寶貝
雖然信誓旦旦絕不再對你抱有任何期待 可卻心亂如麻
   ★ You don’t know 你遠遠不知
     You don’t know 壓根不知道 ★
  儘管我始終在凝視著你 你卻毫無所覺
  似乎我比那窗邊的花兒更一文不值
◆ ★ Repeat
  儘管我始終在凝視著你 你卻毫無所覺
  這一切一切 You don’t know ◆

這份思慕之情千萬不能讓你覺察
否則就連普通朋友也當不成
為了不讓舉止露出一絲異樣
我的心卻是異樣地痛楚
就連沒特定針對誰的玩笑話 我也懷疑是否在說我
   ★ Repeat
  儘管我始終在凝視著你 你卻毫無所覺
  似乎我比那窗邊的鳥兒更不值一顧
◆ Repeat

08. 木曜の夜
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

木曜の夜11時半 まだ早すぎる何もないとあきらめるには
もしかしたらまだもしかしたらまだ 
あなたが私をみつけてくれるかもしれないから
少しだけ目立ちそうな服を着ている 
何回も振り返っては立ちどまっている
偶然なんてそんなにうまく起きないってこと わかってるけど
★ こんなにこんなに人はいるのに
  どこにもどこにもあなたはいない ★ × 2

次の角まで次の角まで 歩くほど遠ざかってるのかもしれない
でも早く歩いてしまう 
あなたの他の誰かに誘いの声をかけられたくなんかないから
もしあなたの声だったらすぐにわかるよ 
どんなに人と音楽が道にあふれても
どうしてるかな今ごろあなた 私のことは思ってないね
★ Repeat

帰りたくない帰りたくない 混みあって歩きづらい街を歩いてる
帰りたくない帰りたくない みんな会いたい人に会えてよかったね
★ Repeat

08. 週四之夜
中譯:Orika

週四晚上11點半 但現在就覺得沒啥搞頭 就此死心未免還太早
還說不準呀 一切都還說不準 
搞不好你會跑來找我呢
我穿著略微顯眼的衣服 
沒三兩步便停下來回頭張望
天底下哪來那麼多巧遇啊 雖然我也知道
★ 明明滿坑滿谷都是人哪
  偏偏這兒那兒就是沒有你 ★ × 2

到下個轉角就好 到下個轉角就好 搞不好越走只是離你越遠
可我還是加快了腳步 
因為我一點也不想被你以外的其他人叫住
可要是你出聲喚我 我一定立刻認得
哪怕滿街人聲鼎沸 喧囂震天
你現在如何 此刻你呀肯定沒在想我吧
★ Repeat

我不想回家我不想回家 走在滯塞難行的街道上
我不想回家我不想回家 人人都能和心中想見的人踫面可真好呢
★ Repeat

09. 紅灯の海
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

けがれなき者よ この海に迷い込むな
幼き者よ この海に憧れるな
あてのない明日と しどけない過去の日々が
すれ違うための 束の間の海だ
櫂もなくして舵もなくして 浮かれ浮かれ身も世もなしに
★ 足は千鳥となり果てて 遠い月夜を物語る
  紅灯の海に漂い ひとつふたつの思い出を抱き
  紅灯の海は優しい 海と名の付くものは優しい ★

かもめよかもめよ 真白き指先は
手招きするか 別れを告げるのか
忘れた素振りの 忘れえぬ面影が
灯台のようにひるがえる海だ
どこへ帰ろうどこへ帰ろう 浮かれ浮かれあてどもなしに
★ Repeat

どこへ帰ろうどこへ帰ろう 浮かれ浮かれあてどもなしに
★ Repeat
海と名の付くものは優しい

09. 紅燈之海
中譯:Orika

白玉無瑕的孩子哪 別誤闖這片海洋
年幼無知的孩子哪 別嚮往這片海洋
那只是為了讓空無目標的明天 與荒唐不羈的昔日過往
過渡銜接 而短暫浮現的虛幻之海
身無持槳手無掌舵 就這樣載浮載沈失魂落魄
★ 淪為醺醉的蹣跚步履 訴說遙遠月夜的傳說
  在這片燈紅酒綠之海隨波逐流 擁著往事一二聊以慰藉
  這片紅燈之海是何其溫柔呀 以海為名的事物是何其溫柔 ★

親愛的海鷗啊海鷗 你那純白的纖長指尖
是在對我招手 還是向我告別呢
已經遺忘的形姿 忘卻不了的臉龐
如同搖曳不定的燭焰 在這片汪洋中翻騰攪擾
歸向何方歸向何方 就這樣載浮載沈無所適從
★ Repeat

歸向何方歸向何方 就這樣載浮載沈無所適從
★ Repeat
以海為名的事物是何其溫柔

10. 4.2.3.
作詞・作曲: 中島みゆき/編曲:瀬尾一三

食べていくための仕事にひと休みして 私はTVをつけた
眠らぬ旅のあれこれを 生まれた街で癒そうと試みていた

明日にはこの街にも雪がちらつくだろうと 
季節はずれの天気予報が流れていた
明けきった5時半の空に目を細めて チャンネルを変えた

中継という文字 
そして私の瞳に爆風が噴きつけて来た
長い間に見慣れてしまっていた白く平たい石造りの建物から
朱色の炎と石くれが噴きあがる瞬間だった
ゆらゆらと熱のかげろうはあがり
やがて白い煙から土色の煙となって建物から噴き出していた

昨日までと今日は違うものなのだと
人はふいに思い知らされるのだね

蟻のように黒い人影が走り込む 身を潜める 這い進む 撃ち放つ
どうせTVの中のことだと考えることもできず 
考えないわけにもいかず
ただ私は誰が何を伝えようとしているのか
それだけに耳を傾けた それだけに耳を傾けた

大きな救急車が扉を広く開けて待ち構え続けている
担架に乗り 肩にかつがれ 
白い姿の人々が運び出される

日本人が救けられましたと 興奮したリポート
ディレクターの声もエンジニアの声もいり混じっている

人質が手を振っています元気そうです笑顔ですと
リポートは続けられている
その時ひとかたまりの黒い姿の人々が担架を囲んでとび出して来る

リポーターは日本人が手を振っていますとだけ嬉々として語り続ける
担架の上には黒く煤けた兵士

腕は担架からぶら下がり 足首がグラグラと揺れる
兵士の胸元に赤いしみが広がる
兵士の肩に彼の銃が ためらいがちに仲間によって載せられる
担架はそれきり全速力でいずこかへと運び出されてゆく

日本人が元気に手を振っていますとリポーターは興奮して伝え続ける
黒い蟻のようなあの1人の兵士のことはひと言も触れない 
ひと言も触れない

日本人の家族たちを喜ばせるためのリポートは 切れることなく続く
しかしあの兵士にも父も母も妻も子もあるのではなかったろうか
蟻のように真っ黒に煤けた彼にも 真っ黒に煤けた彼にも

あの国の人たちの正しさを ここにいる私は測り知れない
あの国の戦いの正しさを ここにいる私は測り知れない

しかし見知らぬ日本人の無事を喜ぶ心がある人たちが
何故
救け出してくれた見知らぬ人には
心を払うことがないのだろう

この国は危ない
何度でも同じあやまちを繰り返すだろう 平和を望むと言いながらも
日本と名の付いていないものにならば 
いくらだって冷たくなれるのだろう

慌てた時に人は正体を顕わすね

あの国の中で事件は終わり
私の中ではこの国への怖れが 黒い炎を噴きあげはじめた

4.2.3.……  4.2.3.……
日本人の人質は全員が無事
4.2.3.……  4.2.3.……
4.2.3.……  4.2.3.……

10. 4.2.3.
中譯:Orika

從圖個糊口的工作中稍事休息 我打開電視
嘗試用我土生土長的城市 來療癒這一趟不眠之旅所帶來的種種疲憊

聽說明天這個城市將大雪紛飛 
電視播送著 亂了時節的天氣預報
一邊瞇眼望著清晨五點就大亮的天空 一邊切換了另個頻道

螢幕上打出"實況轉播"的字樣 
隨即映入眼簾的是陡然迸發的爆炸氣焰
長久以來見慣的白色石造平房之中
瞬間噴湧出 朱紅烈焰和砂石土塊
搖曳不定的熱浪游絲冉冉升起
頃刻間濃濃白煙變成滾滾砂塵 不斷從建築物中冒出

今天確實迥異於昨天之前的日子
人們冷不防意識到這點

螞蟻般黑壓壓的人影湧入現場 潛入 匍匐 射擊
這只是發生在電視裡頭的事 腦袋一時根本無法思考 
卻又讓人不得不去思索
而我只是尋思著 究竟是誰 想傳達什麼訊息呢
全神貫注豎耳傾聽 全神貫注豎耳傾聽

大型救護車大開車門 持續嚴陣以待
一個個傷患或是躺在擔架上 或是被人扛在肩頭 
穿著白衣的人影陸續不斷被抬出來

"日本人安全獲救了" 記者興奮地喊道
其中還夾雜著電視台導播和技術人員的齊聲歡呼

"人質正在揮著手""看來精神似乎還不錯""臉上仍有笑容"
記者持續報導著目前情況
就在此時有一團黑糊糊的人影圍著擔架從屋裡衝了出來

"日本人正在揮手致意呢"記者依然興高采烈地不斷重覆報導著
躺在擔架上的是 被煙燻黑的士兵

手臂無力地耷拉在擔架邊 腳踝也軟趴趴地晃呀晃地
士兵胸口的大片血漬正逐漸暈開
而士兵的佩槍 由同伴略為遲疑地擱放在他的肩旁
那之後擔架便以火速全力抬向了某處

"日本人正神精奕奕地朝民眾揮手" 記著繼續高興地喋喋不休
關於那一名如黑蟻般的受傷士兵 卻隻字未提 
一個字也沒提

我明白是為了讓日本的親人們安心 所以不間斷地持續同樣的報導
但是 那位秘魯士兵難道就沒有父母妻兒嗎?
就算是如螞蟻般被煙燻得漆黑的他 就算是被煙燻得漆黑的他

他國人民所認定的公理 是身在日本的我無從揣測的
他國戰爭所揭舉的正義 是身在日本的我無從揣測的

可那些為了陌生的日本民眾得救而由衷高興的人們
究竟是為何故
反觀對那些被解救出來的陌生外國人 卻付不出一絲關心的我國子民
又是緣何之故

我身處的這個國家危險了
同樣的錯以後還會重蹈覆轍吧 雖然同時還在口口聲聲祈求和平
只要沒有冠上日本之名 
一律是以何等冷漠待之

唯有在慌亂之中 人才會露出原形

這椿發生於他國的事件算是圓滿落幕了
但我打心底對本國感到的恐怖 才正開始噴發出惡黑的火舌

4.2.3.……  4.2.3.……
日本人質全部安全獲釋
4.2.3.……  4.2.3.……
4.2.3.……  4.2.3.……